株式会社NTTデータCCS様

Interview
[人事・教育担当者にうかがう、人材育成への取り組み]
対面×実践で
“想定内”を超える。
新入社員に寄り添う
研修設計とは
株式会社NTTデータCCS
荒谷 武宏 氏・星野 侑生 氏 インタビュー
Interview
半世紀以上にわたり社会インフラや企業のITを支えてきたNTTデータCCS。同社ではコロナ禍以降、オンライン中心の研修が続いていましたが、「講師と受講者の距離感」や「想定内の内容」といった課題を感じ、「本当に新入社員に寄り添える研修」を模索し始めます。
“Z世代に届く刺激や実感のある学び”を実現すべく、2025年度からTACの対面型新入社員研修を導入。今回は人事部の荒谷氏・星野氏に、導入の背景や研修の効果、今後の人材育成への展望について伺いました。
―はじめに、貴社の事業内容についてお聞かせください。
荒谷氏:当社は1970年の創業以来、半世紀以上にわたり、官公庁や大手民間企業を中心としたシステムの提案・開発・保守・運用を手がけてきました。特にENEOSグループをはじめとするエネルギー系、出版、情報サービス、製造など、幅広い分野に携わっています。
最近では、AI×画像解析を活用した農業やインフラ向けの異音検知ソリューション、UXデザインのサイクル支援など、社会課題解決型の取り組みにも力を入れています。テクノロジーの進化とともに、常に企業使命である“最高のサービスを提供して社会に貢献する”を提供し続けることを目指しています。
―「新入社員研修」を導入するに至った背景をお聞かせください。
荒谷氏:実は以前からTACさんとご縁があり、メンター研修などでTACの井上講師にお世話になっていました。ですが、新入社員研修に関しては長年、グループ合同の集合研修を中心に行ってきたのです。
ところが、2020年のコロナ禍以降すべての研修がオンラインに切り替わり、それが“当たり前”になっていった。でも、ふと「これで本当にいいのか?」という違和感が強まっていきました。
特に、昨年は講師1人が80名の受講者に向けてオンラインで話すスタイルでしたが、その場の熱量や一体感が感じられず、ワクワクしない。研修後のアンケートでも「満足」という声はあるものの、「想定内だった」といった意見が多く、私自身も「自分がやりたい研修はこれじゃない」と感じるようになりました。
そこで2025年度からは、研修の内容も体制も大きく見直すことにしました。
―研修を採用いただいた決め手をお聞かせください。
荒谷氏:一番の決め手は「対面で実施してくれる」という点です。これまでの研修はオンライン9割・対面1割でしたが、それを5:5ぐらいに戻したいという思いがありました。
加えて、井上講師とは以前から内定者イベントや現場社員向け研修でも接点があり、当社の文化や雰囲気を理解してくださっているという信頼感と安心感がありました。
新卒採用から配属後の育成まで、一貫した“人材育成の導線”が見える安心感も大きかったです。「この講師がこの先も関わってくれるんだ」と思えることが、導入への大きな後押しになりました。
―研修内容や、講師の印象を教えてください。
荒谷氏:一番の決め手は「対面で実施してくれる」という点です。これまでの研修はオンライン9割・対面1割でしたが、それを5:5ぐらいに戻したいという思いがありました。
加えて、井上講師とは以前から内定者イベントや現場社員向け研修でも接点があり、当社の文化や雰囲気を理解してくださっているという信頼感と安心感がありました。
新卒採用から配属後の育成まで、一貫した“人材育成の導線”が見える安心感も大きかったです。「この講師がこの先も関わってくれるんだ」と思えることが、導入への大きな後押しになりました。
―TACの新人研修を採用された経緯についてお聞かせください。
荒谷氏:井上講師は、Z世代の価値観や心理をよく理解していて、テキストに載っていないリアルなアドバイスやフィードバックが多いんです。受講者にとって非常にリアルで刺さる研修になっていたと感じています。しかも、成果発表会でのスピーチでは、“結論ファースト”や“PREP法”など、研修で学んだフレームワークはもちろん、井上講師が使っていたキーワードをしっかり引用している様子が見られ、「ちゃんと研修が浸透している」と実感しました。
星野氏:研修を実際に見ていて、「これは斬新だな」と思う場面が多かったですね。特に、厳しい先輩社員とのやりとりをロールプレイで“先に体験させる”設計が非常に印象的でした。
実際の職場に配属された後、「こんなに厳しいとは思わなかった」というギャップが減らせる、良い仕掛けだったと思います。
―受講者の反応は、いかがでしたか?
荒谷氏:非常に好意的でした。厳しめのやり取りや実演に対しても「意識が変わった」「自分の弱みを自覚できた」と前向きに受け止めていて、“研修が腹落ちしている”感じがありました。
社内アンケートの満足度も91.4%と高く、「伝える力がついた」「自信が持てるようになった」という声も多く届いています。現場のマネージャーからも「今までにない表現が出てきた」と好評でした。
星野氏:研修が終わるころには、明らかに立ち居振る舞いや言葉づかいが変化していて、“学生から社会人へ”という意識の切り替えができていたと思います。
―研修に関する評価と実施後の社員の方々への効果・影響についてお聞かせください。
神保:もちろん、新人の皆さんが現場でお客様に接し、大きな成果を上げるのはもう少し先になると思いますが、新たな試みの確かな手応えを感じています。また、研修参加者には配属先に戻って研修内容を社員の前でプレゼンすることを行ってもらいました。その辺りも含めて、私が各支店を回って対話会を行い、意見を聴いたところ、部長や課長、ベテラン社員たちは「良い研修をしていただきました」「こういうことを教えて欲しかったんです」と評価をいただき、若年層の社員からは「自分たちも受けたかったです」という声が上がり、現場責任者から「今回、受けていない社員たちのインプットも考えて欲しい」という要望があり、こちらとしても嬉しい悲鳴でした。
―TACの営業担当者の印象はいかがでしたか。
荒谷氏:とても信頼できる方です。とにかくスピード感があって、こちらの依頼に対しても即レスで対応してくださる。提案資料も的確で、社内の説明がしやすく、導入もスムーズでした。
―今後の人材育成の展望についてお聞かせください。
荒谷氏:今は35名規模で実施していますが、今後は40名、50名と増えていく可能性もあります。人数が増えると、今のような密なフォロー体制を維持するのが難しくなるかもしれません。
講師の複数名体制、日程分割、会場の工夫なども検討しながら、“個に寄り添う育成”という軸をぶらさずにやっていきたいと考えています。
星野氏:新入社員研修は、学生から社会人への“意識のスイッチ”を入れる重要なタイミングだと思っています。だからこそ、最初に「社会人としての立ち居振る舞い」「上下関係の意識」といった基本が伝わる研修を、これからも丁寧に設計していきたいです。
―今回導入いただいた新入社員研修の概要
2025年4月に4日間、6月に1日の計5日間でご導入いただき、新入社員全35名を対象とした対面形式で実施しました。
NTTデータCCS様の新卒採用は基本的にエンジニアとしての採用ですが、文系・理系、大卒・大学院卒など様々な経歴の方が入社されていることが特徴です。そのため、社会人のマナーや仕事の進め方などの知識、スキルにバラツキがある前提でのカリキュラム設計を行いました。
5日間の研修テーマはそれぞれ以下の通りです。
―アンケートの結果 新入社員研修全体の満足度90%以上
4月の4日間の研修終了後に受講者アンケートを実施しています。アンケートの結果、満足度(非常に満足+満足)は91.4%でした。
また、最も学びになった内容は「ビジネスマナー応用」が40.0%でトップとなっています
新入社員へのアンケートの一部をご紹介いたします。
新入社員研修が学びになったと感じた理由を教えてください。
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