Interview
[人事・教育担当者にうかがう、人材育成への取り組み]
資格取得者が増えることに
よって、貸金業における
ビジネスチャンスも拡がる。
東海東京証券株式会社 早川 直希 氏
Interview
名古屋市を本拠地として中部地区を中心に圧倒的なプレゼンスを確立している東海東京証券株式会社。従来の証券業務に加えて貸金業への本格参入を決定し、2019年より証券担保ローンによる融資に取り組んでいる。その旗振り役として最前線に立っているのが、ビジネスプロモーション部ローンビジネス推進グループのグループリーダー、早川直希氏だ。
営業支援や商品プロモーション、企画管理など貸金業務全般を担当し、証券担保ローンの始動にも深く携わってきた早川氏に、TACの貸金業務取扱主任者講座の導入についてお聞きした。
新商品の営業推進に資格取得が必要
─東海東京証券の概要をご紹介ください。
東海東京証券株式会社は東海東京フィナンシャル・ホールディングスの100%子会社で、東海東京フィナンシャル・グループの中核会社として、愛知県名古屋市に本店を置き、中部地区では最大のネットワークを誇っています。東海東京フィナンシャル・グループは地方銀行とのアライアンス戦略を基盤として、共同出資で証券会社を設立するなど、独自性のある総合金融グループです。その中で、東海東京証券は、「オルクドール」ブランドによる富裕層ビジネスやIFA(インディペンデント・フィナンシャル・アドバイザー)との提携など独自のビジネスモデルを構築・事業展開しています。
─TACの貸金業務取扱主任者資格講座を導入するに至った経緯を教えてください。
昨今、お客様の資産である有価証券を活用した資金調達手段として、「証券担保ローン」のニーズが高まっていること、当社の収益源の多角化を目的として、2019年4月から証券担保ローンを導入しました。その導入にあたって各営業拠点に貸金業務取扱主任者の資格取得者を置くことが必要となり、2019年11月の資格試験に向けて、各営業拠点の管理職を中心に受験することにしました。ところが、証券業務と貸金業務では法体系がかなり異なり、普段なじみのない貸金業固有の用語の理解にも時間を要し、通信講座による独学では限界があり、思い通りの結果が出ませんでした。
不合格者の中からも通学講座で学びたいという声が上がり、次年度の試験に向けてTACに相談させていただいたところ、東京、名古屋、大阪で弊社専用の講座を開設してくださるということで、導入させていただきました。
導入の決め手になったのは、他社は東京でしか講座を開設していませんでしたが、TACは名古屋、大阪でも開設してくださった点ですね。弊社の事情や規模、業態に応じて講座をカスタマイズしてくださったことに感謝しています。また、各社専用の通学講座を利用すると合格率も高くなるというアドバイスをいただいたことも決め手の一つでした。
期待以上に多くの受講者が合格!
─TACの研修講座を導入された感想をお聞かせください。
教室講座で学んだおかげで、前年に比べて期待以上の合格者を出すことができました。
貸金業務取扱主任者の有資格者数が増えたことで証券担保ローンを取り扱える店舗を拡大できるようになりました。また、証券担保ローンによる融資を拡大することで、株式の売買手数料だけでなく、金利収入も入るので、収益源の多角化を図ることができます。営業社員にとっても、融資残高を拡大することにより安定的な収益源が増えることになるので、仕事のモチベーションもアップするはずです。
TACを利用したもう一つのメリットとして、学習の進捗状況管理が容易だった点が挙げられます。受講者の出席状況は逐一ご連絡いただけましたし、通学講座に付帯するWeb講座(各講座のポイント解説等)の視聴状況も進捗状況をご連絡いただけましたので、受講者の学習状況や進捗状況をリアルタイムで把握することができました。Web講座はコロナ禍で通学できない社員も自宅で学習することができたので、新型コロナウイルス感染防止においても大きなメリットでした。
研修スケジュールについては、東京は土日でしたが、名古屋・大阪は平日夜間の受講で土日は休めたので、受講者からは時間面でも効率的だったと聞いています。各社の事情に応じて、日程等も柔軟にご対応頂けたことも導入の大きな決め手となります。
教室講座で体系的に知識を理解できる
─TACのような法人研修サービスを提供する会社の存在意義についてお聞かせください。
弊社のような証券会社は証券業に関する知識はありますが、貸金業などの他業種に関する知識は学習が必要となります。通学講座にて専門の講師から指導を受けることによって、日常業務では関わりの少ない業務の知識を俯瞰的、体系的に理解できるようになるので、とても有意義なサービスだと思います。名古屋と大阪は業務終了後の講義でしたが、最後まで高い出席率であったことも講義の充実度を反映していると思います。
今後も弊社の主要な営業基盤である愛知県を中心に貸金業務取扱主任者講座の受講ニーズはあるので、弊社では資格取得に向けた研修を継続的に実施していく予定ですし、TACにも引き続き、ご協力をお願いしたいと考えています。
Profile
早川 直希(はやかわ なおき)氏
大学卒業後、移動体通信会社に入社。2007年、トヨタファイナンシャルサービス証券株式会社に転職。2010年、合併により東海東京証券株式会社へ。コンプライアンス業務、外国株式のトレーディング業務を経て、2019年より現在のビジネスプロモーション部にて証券担保ローンを中心とした貸金業務を担当。