コラム
ナトラ合同会社 代表
経営コンサルタント・人財開発コンサルタント
元大手食品メーカー・グループ企業 代表取締役社長
2026.10.30
「シンクロニシティ」とは、人生の中で起きる「偶然にみえる出来事」のことです。
みなさんも思わぬ場所で、思わぬ時に、人と出会ったといった経験があることでしょう。周波数がひきよせていくような感覚ともいえると思います。もし人生を変えていきたいと考えているのなら、その周波数をワクワク周波数に変換していくことがとても大切ともいわれています。
やりたい未来をはっきり決めていくと、あなたの周波数が決まり、結果として、その周波数の人や物事をひきつけていくことになります。
まず自分の想いが大切、その上で、自分自身の周波数が決まっていくので、同じ周波数のものをまさにひきよせていく可能性が高くなっていきます。
自分の周波数が決まらないと、何を求めて、なにを回避しているのか、その基準さえもわからなくなってしまいます。
網様体賦活系というRAS(Reticular Activating System)という機能があります。これは、ほ乳類の脳幹にある「網様体」という神経の集まりで、体の生命活動を維持する働きをしています。RASは、入ってくる情報をふるいわけて、何に注意をむけさせるか、どれくらい関心を呼び起こすか、どの情報をシャットアウトして脳に届かないようにするかなどを判断しています。
自分の周波数もRASにつながっていくことと感じています。
シンクロニシティを意識すると、一見嫌な出来事であったとしても「これはチャンスの前触れかも」と感じ取れることもあると思います。
昔、祖母から聞いたことがあります。戦時中のこと、祖母のお兄さんが船に乗ろうと港に着いたものの、時間が早かったので時間をつぶす意味で食事をしながら、お酒を飲んでいたそうです。すっかり気持ちよく飲んでいると、なんと出航の時間をすぎてしまった。港について、「おーーい」と叫んだものの、すでに船は出航していて、乗り遅れてしまいました。
「ああ……」と感じていたら、あとになって乗るはずだったその船が敵軍の攻撃を受けて、沈没してしまったことを聞いたそうです。もしも、予定どおりにその船に乗っていたとしたら、もしもお酒を飲んで乗り遅れていなかったとしたら、乗っていた船は撃沈されて、祖母のお兄さんも命を落していたのです。なんと不思議なことがあるんだろうと、祖母が言っていたことを思い出します。なにか見えない力で守られているとしか思えない出来事です。
逆に、飛行機の座席にキャンセルがでて、その飛行機に乗ったところ、事故にあってしまったという方もいると聞きます。なぜそうなるのかは全くわかりませんが、なにか目には見えない力が働いているように感じることがあります。
この見えない力こそ偉大で、とても価値のあるものだと感じます。AI時代だからこそ大事にしなければいけない、最高の力といえるかもしれません。
私が今、稽古している心身統一合氣道における「氣」も見えないものですが、技を通じて、氣の存在を確実に感じることができます。同じ技であっても、「むずかしい」といって技をかけると、いい技にはならないし、「できない」といって取り組んでも、同じようにできなくなります。
人が動くとき、行動する前には、「氣の発動」というものが起こります。技によっては相手が動いてから対応したのでは、タイミングが間に合わないこともあります。そこで、実際に相手の方は動いていないのですが、この「氣の発動」を感じて自分自身が動くと、まさに導かれるように技がかかっていくのです。

自分の心が落ち着いていない時、ざわざわしているときには、不思議とこの「氣の発動」を感じにくいように思います。日常で、自分の心が落ち着いていない時は、家族の様子や会社のメンバーの心の動きなどがまったく見えなくなることにも通じるように感じます。
当初はとても不思議に思いますが、氣の存在を確信すると、なんともなく当たり前のこととして気づくことができます。AI時代において、最も代替のきかないものが、この「氣」ではないかと思います。
漢字の改革で、本来の「氣」という文字を「気」に変えてしまったのは、最悪だと感じています。「メ」と閉じてしまってはだめなんです。「米」でなければならない。氣は四方八方に出し続けるものだから、今からでも変えてほしいと感じるほどです。
常にこの氣を学んでいる合氣道こそ、AI時代に最も大切な武道になっていくように想えます。氣を味方にしていくことは、これからの社会に最も大切なことになるように思います。「すべてのビジネスパーソンに心身統一合氣道を!」と、心から感じています。
また、見えない力を信じることは、謙虚であり続けるためのコツでもあると思います。自分一人でできることの限界も知ることができるので、謙虚にならざるを得ないですね。そして同時に「素直な心」でいることにもつながることでしょう。
過去に、「俺はなんでも知っている」「部下のことはなんでもわかる」と言う部長がいました。これは最も危ない上司の言動だと思います。
ある時、その部のメンバーに話を聞くと、「とんでもないです。そんなこと言ってるんですか? 部長はなにもわかってませんよ」と。やはり謙虚さは、大切なことですね。
松下幸之助さんは、いろいろなメッセージを残していますが、最も大切にしているのは、この「素直な心」であると感じています。すべての土台になる考え方だと思います。
生前、いろいろなメッセージを私に残してくれていた私の父ですが、最も多く言ったのは、おそらく「人間、ひがんだらおしまいだよ」という言葉でした。これも別の言い方をすれば、「素直な心」に通じる言葉だと感じます。
今、ご縁があって、私はPHP研究所の講師もしておりますが、いろいろなつながりがあって、今ここにいると感じています。そして素直な心の大切さを、いろいろな研修で扱うこと、伝えることができることも幸せだと思えて、感謝の気持ちでいっぱいです。
過去に何人もの新人をみてきましたが、のびていく社員に共通している資質は、やはり素直さだと確信しています。素直でないと、一見、特徴があって目立つこともありますが、長い目でみていくと、貢献できないように思います。素直さ、改めてしっかりみつめていい資質の一つです。
最近人気がある国家資格に「キャリアコンサルタント」がありますが、この資格は5年ごとの更新のために、厚生労働大臣認定の講習(知識講習8時間以上と技能講習30時間以上)の受講が必要になります。
私は、特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会で「ファイナンシャルプランを活用したキャリアコンサルタント技能講習」という講座(更新講習)を担当し、現在7年目にはいっています。
ありがたいことに、毎回とても人気が高く、受講者の満足度も99.8%という、とても高い数値をだしている講座で、キャリアカウンセリング協会で一番の人気だそうです。(資格更新をお考えの方、おすすめの講座です)
この講座の中で、いつも私が最初に言う言葉が、「今日これから始まる講座は、ぜひ難しいという風には考えないでください。私は大丈夫、できる、できると思って参加してください」というものです。
このように、「ファイナンス的なことが苦手です」とか、「お金は不得意です」などといっている方々に、最初はマインドセットすることから始めます。
すると、終了時に全員から感想を訊ねると、「学ぶ前に難しくないと思うこと、大丈夫と思うことで、今日のお金のことが、とってもよく理解することができました。FP資格にもチャレンジしようと思います」などといったような、積極的なメッセージをよく聞いています。
やはり、スタート時のマインドセットが、とても大きい影響を持っていると感じています。
「できる、できる」「大丈夫、私なら」などというポジティブな言葉で、いい場面を想像していると、ある日「この場面だ!!」という事に気づくこともあります。
そのためには、まず自分のミッションを固めていくことが必要だと感じます。まずは未来にやりたいことを決めて、未来の自分をイメージし、その延長でプロの指導を仰ぐというのが理想的なことだと感じます。
自分自身を理想の未来へと導く方法として、「バックキャスト」という方法があります。
過去⇒現在⇒未来と物事は流れてはいない、未来からすべては変わっていく。だから未来をビジョンとしてみすえて、そのことを実現するために、現在はなにをすべきかを具体的に考えていくという手法です。
まずイメージングで、やりたいことを達成した自分を思い描きます。そしてそのことをするために、今(現在)何をすべきかと考えます。未来のため、夢の為に、今なにをするかを考えて、実行していくのです。
原因と結果という言葉があります。あることが原因として、ある結果になるという考え方ですね。バックキャストでは、やりたい未来が目の前にあり、そのことがおきるような現在を原因として位置づけ、そこから未来の夢を達成していくというステップとなります。ある面、逆因果の法則ともいわれます。得たい結果のために、今ある出来事を原因にしていくという考え方です。
もしも「オレンジジュースがほしい」と思った時、そのために何をすればいいかといえば、「オレンジをしぼればいい」わけですよね。「オレンジジュースを得る」という結果のために、「オレンジをしぼること」を原因とすればいいわけです。
なにか得たいものがあれば、それを得ることをゴールとして、しっかりと自分の頭の中に描いていくことです。優勝を目指すのであれば、ビジョンのなかで自分が活躍して、優勝していることをイメージしていくことが大事。そしてその結果を得るための原因づくりをしていくのです。

ヒルトン・ホテルズの創業者、コンラッド・ヒルトンの有名な話があります。ある時彼は、インタビューを受け、記者から「元々ベルボーイだったのに、よくこんな世界的なホテルを造れましたね」といわれました。
その時の彼の答えは、「いや、僕はベルボーイではない、世界のホテル王がベルボーイから体験していったんだ」と。ベルボーイをやっているときから、すでにホテル王の感覚だったのだと。
「こんな部署、最悪」とか、「またこんなことやらせられるのか」と考えるのではなく、「ホテル王ならどうするか」という視点でキャリアを増やしていったことです。
ヒルトンのように、未来をみすえて行動していくと、日頃の出来事などの見方も全く変わってくることと感じます。
さて、私たちは自分での仕事、どのように感じながら、日々すごしていますか?
「バックミラーに未来は映らない」
未来への希望をもち、ぜひ前をみて歩んでいきましょう!
きっとすてきなシンクロニシティが待っていることと思います。
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