コラム
ナトラ合同会社 代表
経営コンサルタント・人財開発コンサルタント
元大手食品メーカー・グループ企業 代表取締役社長
2026.06.26
私たち一人一人はみんな、素晴らしい才能をもって、この世に生を受けたと思っています。特に、この日本という素晴らしい国に生まれたこと、この時代に生を受けた事、それそのものが奇跡であり、この時代に生きているすべての人同士、「おめでとう。この時代でよかったね。」と言い合いたいと感じています。
今もいろいろな事が起きていますが、もし生まれた国が日本でなかったらどうでしょう? また仮に日本だとしても、戦国時代に生まれていたらどうでしょう? 戦時下の国に生まれたとしたら、今のように穏やかでいることは難しいのではないでしょうか?
そのころの日本だとしたら、今のように、未来に想いをはせることも簡単ではなかったことでしょう。
もちろん、その時代ならではの生きがいや、やりがいもあったことと思いますが、その時代であれば、どこに生まれたか、どの家に生まれ、育ったか、生まれそのものが宿命であり、運命で選ぶこともできないことだと思います。きっと人間にとってとても大切な自由を奪われるようなこともあったことでしょう。
現代はいろいろあるとはいえ、自分で仕事も選べる。住む場所も決めることができる。親の仕事などとは関係なく、選択する権利、自由がある。とても素晴らしいことだと思います。

逆になんでも選べるからこそ、悩みがあるという声が聞こえてくることもありますが、選択のない世界と比較したら、幸せ度数は比べ物にならないでしょう。
今一度、自分の気持ち、自分が学ぶことができる時代、そんな国で生きていることに思いっきり感謝していいのではないでしょうか? 自分で決めること、その範囲がとても広いことに、もう一度、感謝していいのではないかと思います。
不平や不満を言っている人をよく観察してみると、ある言葉が不足していることに気づきました。それは、「ありがとう」という感謝の言葉です。とても基本的なことですが、「ありがとう」を多く言う人は、幸せに近づいていくと感じています。
「ありがとう」って言う場面は、日々のなかで何回もありますよね。家庭で、職場で、様々なところで。気づいたら、笑顔で「ありがとう」と言い合いましょう。
自分のためであり、周囲のためにもなり、とても基本的で、かつ最高の言葉、それが「ありがとう」だと思います。
「ありがとう」って言う時には、自分も大いなる力を受けて、この世に生まれてきたのだと感じるといいのだと思っています。
そう、みんな天才なんだと思います。
天才の力を発揮していくために大切なこと、それが感謝につながります。
周囲の人、与えてくれる人、様々な人に感謝していくこと、これはプラスのエネルギー、まわりを幸せにしていくメッセージです。
この世の中には、目に見えないものがあります。サムシング・グレートともいわれますが、なにか目に見えない力ってあると思いませんか? その目に見えないものほど、大切だというのが、わかってきたような気がしています。
そんなサムシング・グレートに感謝していくと、見えない力が応援してくれるように日々、感じています。
自分自身の才能に気づくことも、とても大切です。自分だけしかできない、自分だからこそのことをしっかりと探す、しっかり培う、といった感じでしょうか?
探すという事になると、自分探しをはじめる人が多くいます。そして自分探しを始めると、多くの方は旅にでます。特に若い方の場合、あちこち旅していくと、だいたいラストはインドにいって、インダス川で下痢をするというのがある面での定番コースです。
もちろん、旅そのものを否定するつもりは全くありません。旅にでて、新しい経験をして、視野を広げ、視座を高める経験はかけがえのないものだと思います。その旅を含めて、自分の成長を目指していくというスタンスがいいと感じています。
ですが今、自分探しはやめようといわれています。自分を成長させる「自分創り」や「自分磨き」に注力した方が、自分の人生をより豊かにすることにつながっていくことと思います。
同時に、自分自身の才能に気づいていくことも大切です。自分だけにしかできないことがあることに気づき、それを信じていくのです。
遺伝子のレベルでいうと、1組の両親の間に生まれてくるのは、70兆分の1の確率だといわれます。そんな確率のなかで、自分としてこの世に生まれてきているのですから、私達って天才って思っていいはずです。大いなる錯覚といわれようと、いいと思いますよ、すごいことだと感じます。
天才とは先天的な才力のこと、そう、すべての人には、先天的な才能が備わっているのです。天賦の才力ということですね。
健全な錯覚、よき錯覚。俺って天才って、みんなが思い、うぬぼれではなく、自分自身の力を信じて、自分の力を発揮していったら、世の中きっと明るく、素敵な波動に包まれると思います。
錯覚ついでに言ってみませんか? 大きな声で、「私って天才!!」
研修でいろいろな企業を訪ねる中で、最近特に感じることの一つが、特に若いメンバーの「自信がないんです」という言葉です。
自信という言葉を分解すると、「自分ができると信じること」といえると思います。
ポイントは「信じる」ということなんです。これは、誰かがいうのではなく、自分が自分を信じる、というところにポイントがあるんです。
「自信がない」ことから自信をもつためには、「自信があると思うこと」、「俺はできると信じること」、これがとても大切なことです。
その「信じる」ということの定義づけもしたいと思います。
時々、「そのこと見たら信じます」という人がいます。ですが、見たとしたら、単に「見た」というだけであって、「信じる」ということにはなりません。まだ、見ぬものをあると感じ、あると思うというところに、信じることの本質があります。
研修の場で時々、尋ねることがあります。
「飛行機で、旅行や、出張に行ったことがある方?」
すると、ほとんどの方が手を挙げます。そこで、その中のお一人に、「飛行機に乗り込む際に、パイロットがいることを目で見て確認しましたか?」と問いかけると、ほとんどの方は「見ていません」と答えます。

「いなかったかもしれませんよね? でも、確認しなくても、パイロットはいると信じていましたよね? 信じるってそんな感覚なんです」とお伝えしています。
多くの方が、信じることの本質を身近なたとえでつかんでくれていると思います。
自分はできると信じること、心理学上ではこれを「エフィカシー」といいます。
これを高めていくことが必要なってきます。そうすれば自然と自信のベースはできてきます。
エフィカシーの高め方は心理学的には、4つの方法があるといわれます。
| 1 達成体験 ⇒ 実際に行動し、成功体験を得ること 2 代理体験 ⇒ 他の人が成功している姿を見ることで、自分もできるかもしれないと思えるようになること 3 言語的説得 ⇒ 「君ならできる」と他人に励ましてもらうことで、できるかもしれないと思えるようになること 4 生理的・情動的歓喜 ⇒ 自分の身体の調子を整え、ストレスや否定的な感情を減少させ、身体の状態を把握して理解すること |
これを比較的簡易に取り入れられるのが、「ペップトーク」と言われる方法で、この4にあたると言えます。いろいろなペップトークがありますが、自分にあったものをみつけることがとても有効だと思います。
どんなペップトークを考えられますか?
【参考】人事担当者を元気にするコラム Vol.47
ペップトークの魔法 ~私はできる~
https://www.tac.biz/column/genki_vol47/
そして声に出すこと、さらに体を使っていくことも、とても有効だと感じます。日頃しないことでもありますが、自分を勇気づけ、自分の可能性をひろげていく機会になりますので、ぜひ一度チャレンジしてみていただけるといいと感じています。
ただ、もっとも大切なのは、「俺はできる」という自信です。
自分を信じること、ここがポイントです。
イメージトレーニングの研究や指導で知られる西田文郎さんは、「成信力」ということを提唱しています。「成功を信じる力」という意味です。「俺って天才」という想いがあれば、信じられますよね。なんと単純なと思われるかもしれませんが、脳はある面で単純、脳をうまくだませる人は、人生を輝く、いいものに変換できるのも事実です。
このエフィカシーを高めれば、資格の取得や、さまざまなチャレンジは自分のもの。胸をはって、チャレンジしていいんだよ、と。逆にこのエフィカシーが低いと、あきらめたり、途中でやめたりしてしまう。でも人生は1回きり、やりたいことやっていきましょう。自分自身を最高に輝かせていきましょう。できます、できます、私たちなら。
2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝監督である栗山英樹さんが、あるTVのインタビューでこたえていました。メジャーリーグで活躍する大谷翔平さんの二刀流は、最初からできると思っていましたか? その問いに「できる、できないなんて、考えたことはない。やるか、やらないかだけです」と。このとてもシンプルな答えの中に、真実の強さがあると感じました。
すべては「やるか、やらないか」。とてもシンプル、そしてできる、できないは他の力がかかるけど、やるか、やらないかはすべて自分自身でコントロールすることができる。
自分のすべきことをコントロールすべきなのだと伝えてくれたように思います。
私も全く同感。やるか、やらないかがすべてである。結果はあとからついてくるということだと感じています。
信じる強さを語ったエピソードがあります。どこでもわたることができる綱渡りの達人の話です。どんなところでも綱渡りをしてきた達人が、ついにナイアガラの滝で綱渡りにチャレンジし、棒一本をもって、見事成功したのです。まさに自分自身を信じたからこそできた行為だと思います。すごいことですね。
さらにこの出来事には続きがあります。なんとさらにこの達人は大人を一人背負いながら、綱渡りでナイアガラの滝を渡っていったそうなんです。
あとで話題になったのは、誰が背負われていたのかということ。背負われた人には、究極の「信じる」姿があったように思います。命を含めてすべてをゆだねる。背負われた方は、すごい信じる力を持っている人だと言えでしょう。
脳はだまされるといわれています。自分自身の力を信じ、一人一人は天才、といい意味で錯覚させて、人生をより豊かに生きていくことがいいと感じています。
こんな言葉があります。
「だれもが天才だ。しかし、魚の能力を木登りで測ったら、魚は一生、自分をダメだと信じて、生きることになるだろう。魚は魚らしく、自分の天賦の才をみつけるべきだ」と。
一人一人はみな天才、そして神様から応援されている人物です。
自分自身を信じて、今日一日、いい日にしていきましょう。
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