「テレワークで社員同士の雑談が減り、閉塞感を感じる」「テレワーク下でのチームのコミュニケーション不足解消のため、ツールを導入したが利用率が上がらない」「社員のモチベーションが保てず、離職者や休職者が増えている」……。
テレワーク下で聞かれる様々なお悩みは、実はリーダーのマネジメント力に課題がありました。今だからこそ見直すべき真のマネジメント術とは何か、経営コンサルタントとして活躍する古厩講師にお話しいただきました。

 

 

古厩先生

【講演者】 古厩 啓 氏
 KSFコンサルティング 代表

 

●成蹊大学経済学部経済学科 卒業
●証券株式会社にて、個人富裕層及び中小企業オーナーの顧客開拓及び提案営業(新人賞受賞)
 取り扱い商品:株式・投資信託・債券・外国債券など
●スタッフサービスグループの製造派遣会社にて、県支店の支店長として30名程度の営業パーソンのマネジメント及びプレイングマネージャーとして県内の製造業などの新規開拓及び既存顧客企業の深耕営業(全支店TOP賞受賞)
●人材育成コンサルティング会社にて、上場企業・大手企業の営業部門向け研修企画営業、研修プログラム・教材開発、研修トレーナー。
 主な担当企業:証券会社、外資系生命保険会社、メガバンク、地方銀行、OA機器商社、大手旅行会社など
●2017年5月 フリーランスの営業コンサルタントとしてKSFコンサルティング設立
 通信会社向け法人営業研修、大手食品会社向け新規市場開拓研修を実施
 現在、組織・人財開発コンサルタント兼講師として独立し、管理職育成、リーダシップ開発、コミュニケーション力強化、営業力強化を中心にクライアントを支援している。

今回のセミナーは、次の4つの項目/ステップについて、順を追って説明していく形で行われました。

 

 1. コロナ禍の影響を受けるチームマネジメントの影響
 2. チームマネジメントの行いにくさ、本当にコロナの影響?
 3. リーダーの役割は、コロナ禍で変わるのか?
 4. 今後のリーダー育成の方向性と研修施策に求められること

 

最初に「コロナ禍の影響を受けるチームマネジメントの影響」を考えるにあたって、実際にコロナ禍で現場マネジメントにどのような問題が発生しているか、情報共有を行いました。まず、TACの営業担当者が、日々皆様のもとにお伺いした折に、よく相談を受ける課題やお悩みとして、「聞きたいことがすぐ聞けない」「ちょっとした雑談ができない」といったコミュニケーションの取りにくさと、それによりメンバーが感じる孤独感・孤立感、また、新入社員など若手の離職・休職の増加やメンバーのメンタル不調、さらにはコミュニケーション不足によるアイディア創出の機会の減少といった問題事を紹介しました。

セミナー参加者からは、「チャットツールが逆に便利で対面コミュニケーションより優先される」「作業の過程がわかりにくい」「部下をどのように評価すればいいか」といったお声が寄せられました。

こういったコロナ禍で生じているチームマネジメントの問題は、本当に「テレワーク」の影響なのでしょうか?古厩講師はテレワーク下の主な課題について、一つずつ整理、仕分けしていきました。

例えばテレワークで生じる「コミュニケーション不足」などについては、表情・雰囲気・空気感などは対面でしかわからない、気づけないという「常識」・「先入観」にとらわれている可能性があり、仕組みなどを整え、コロナ前であれば意識しなくても作れていた「偶発的コミュニケーション」を意識的に作り出すことが必要であると古厩講師は語ります。テレワークによる「信頼感・一体感の不足」については、コロナ前は職場で同じ時間、場所を共有していたことで信頼感・一体感があると錯覚していた可能性はないか、テレワークで部下を管理・評価できないという課題については、コロナ前は部下が傍らにいるだけで安心しており、仕事のインプット、アウトプットが「見える化」できていなかったのではないかと問いかけました。つまり、今コロナ禍でチームマネジメントの行いにくさを感じているとすれば、「リーダーはリーダーの役割が果たせているか?」「メンバーはフォロワーの役割を果たせているか?」という原点に目を向けるべきだと古厩講師は話します。

まとめとして古厩講師は、「今後のリーダー育成の方向性と研修施策に求められること」をお話しくださいました。

古厩講師は、まずはやはり、リーダーの役割の再確認が必要だと語ります。コロナ禍で浮き彫りになったのは、マネジメント力のレベル差であり、実はコロナ以前から問題があった可能性だってあるのだと。それゆえ、リーダーの本来の役割である「業務のマネジメント」と「人のマネジメント」について、自社のリーダーは現在、どこが足りていないのかを再度確認する必要があると説明します。

そのうえで、「テレワーク下でのマネジメントのために、再確認すべきリーダーの役割」を4点あげ、そのためのリーダーの役割強化のポイントである、「チームの方針・ビジョンの共有」「適切なジョブアサインと業務支援」「新しい状況への適応力」「会議のファシリテーション」「メンバー個々のキャリアへの関心」「メンバーのモチベーションマネジメント」「対立・食い違いの調整」について解説していきました。

そのうえで、それぞれのポイントを強化するにあたり、古厩講師をはじめとした研修講師陣を抱えるTACが、様々な研修メニューにより強化のためのソリューションをご提供していくとの説明があり、セミナーの本編は終了となりました。

 

セミナーにお申込みいただき、当日ご都合により視聴できなかった方につきましては、下記の動画視聴画面に、別途お送りしたパスワードをご入力いただくことで、レコーディングした映像をご覧いただくことができます。

 

★セミナーをお申込みになられなかった方で、視聴を希望される場合には、ページ上部または下部にございます「Contact Us(お問い合わせ)」より「今、リーダーに必要な真のマネジメント術セミナー視聴希望」とお知らせください。
折り返しTACより、視聴用パスワードをお送りいたします。

欠席された方に当日の模様をご紹介(動画配信)

テレワーク下におけるマネジメントという点でお悩みの企業様、また当セミナーをご覧いただき、マネジメント力の強化をお考えの企業様のお問い合わせやご相談は、下記お問い合わせフォームにてお知らせください。

 


 

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