数字がわかれば行動が変わる!社会人の共通言語「会計」の知識を身につける 新入社員のための会計研修セミナー

新入社員のうちから「会社視点」や「計数感覚」、「数的思考力」
尾崎講師は、「会計とは、複雑そうに見える会社経営の実態を数字によって極めて単純に表現することによって、その本当の姿を映し出そうとしている」という稲盛和夫氏の言葉を紹介しました。利益や財産等を数字で表すことで、企業の本当の姿が明確になり、競合他社との比較や自社の強み・弱みを分析できる点が会計の一つの意義だと尾崎講師は語ります。
続けて、尾崎講師は、会計はビジネス界の「共通言語」と強調されました。なぜなら、会計の専門用語がわからないと、社内でも取引先の企業とも建設的なコミュニケーションを取ることができないためです。このように、会計は企業の姿を映すものであり、かつ便利で優秀なコミュニケーションツールだと、尾崎講師はまとめられました。
では、なぜ新入社員こそ会計知識を身に着けるべきなのでしょうか。
尾崎講師は、組織の一員となった新入社員が、世の中によりよいサービスを提供し、社会に貢献していくためには、会計知識が必要だと主張します。なぜなら、どの企業の役割も世の中をよりよくすることであり、どのように社会に貢献しているかは、会計という数字で測られるためです。会計や数字を語らずして、お客様にどのくらいサービスを届けられたかはわからないと尾崎講師は語ります。
また、尾崎講師は、新入社員時代に会計知識の土台を築き上げることは、キャリアアップの際にも業務への支障や学習の負荷なく、さらなる会計知識をスムーズに身に付けることができるメリットがあるとも語ります。
尾崎講師によれば、簿記とは、決算書を作るための知識であり、会計とは、企業活動を記録し、決算書として利害関係者に報告することです。経理担当者は簿記の知識が必要ですが、その他の業種や経営リーダーは、決算書からビジネス・経営を理解し、経営に活かす能力が必要だと尾崎講師は語ります。そのため、TACが提供する新入社員向けの会計研修では、主に損益計算書及び貸借対照表、キャッシュフロー計算書の読み方を伝え、数字からビジネスや業界の状況を読むことができることをゴールとしています。
尾崎講師は、実際の新人研修で使用している損益計算書(P/L)・貸借対照表(B/S)・キャッシュフロー計算書(C/F)のレジュメの一部を提示しながら、業種や時系列による財務状況の違いや各財務諸表の読み取り方を解説されました。
尾崎講師は、新入社員にわかりやすく会計を捉えてもらえるよう、以下のような働きかけを意識していると語ります。
尾崎講師は、経営者や一定以上の役職者には、財務三表の読み方といった基礎的な会計知識の上に、さらに意思決定会計の知識が必要だと語ります。会社の目標を達成する責任を担う意思決定者として、会計数値を理解し、長期的な視点で企業価値の最大化を考察する力が求められるのです。中堅社員や管理職の研修も数多く担当している尾崎講師は、意思決定会計の内容を研修に盛り込むことも可能だとお話になりました。
「新入社員は吸収力が高く、講義を素直に受け止め、理解する傾向にあるため、会計未経験の人でも、一日の研修を通し、大半の受講者が会計の基本をバッチリマスターされる」と尾崎講師。最後に、題材が豊富で、柔軟にカスタマイズできるのが会計研修の強みであるため、いろいろと相談してほしいとお話され、セミナーは終了となりました。
【セミナー申込者限定】
セミナーにお申込みいただき、当日ご都合により視聴できなかった方につきましては、下記の動画視聴画面に、別途お送りしたパスワードをご入力いただくことで、レコーディングした映像をご覧いただくことができます。
公認会計士 尾崎 智史 氏
株式会社アクリア / 税理士法人アクリア 所属
●プロフィール
TACビジネスプロ養成スクール講師
会計コンサルティングファーム 株式会社アクリア/税理士法人アクリアにて、経理財務の支援業務など、クライアントの課題解決を図るコンサルタントとして活躍。同時に、TACにて公認会計士を目指す講座の受験指導や、財務分野を中心に法人向け研修講師を務めており、時事ネタを取り込んだ会計講義に定評がある。youtubeで勉強のコツを学ぶ動画も配信している。